FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エルフの戦斧

 シルマリルを読んでいて以前から少し気になっていた個所があったのでひとつ。
 「第十八章 ベレリアンドの滅亡とフィンゴルフィンの死のこと」の中で、ブレシルのハレスの族を援けるために、強弓のベレグが兵士を率いて駆けつける場面なのですが、ここでベレグが率いてきた軍団が「戦斧で武装したシンダールの一大兵力」と書かれています。実はこの「戦斧」がずっとずっと気にかかっている言葉でして、というのはエルフが扱う武器としては斧というのがどうにもイメージが合わないんですね(笑) 基本的にほっそりとしていて美しいエルフに、斧。まあノルドールなんかはそれはもう屈強な戦士たちという感じもしますが、上記の部分で書かれているのはシンダールの軍団ですし。もちろんエルフだから斧が似合わないなんてのはこっちの勝手なイメージで、トールキン教授としては特に違和感もなく、中世の武器として一般的である斧を持たせただけのことかもしれません。
 「第十章 シンダールのこと」においても、シンゴルがたくわえた武器の中に「戦斧」の文字が見えますし、また『終わらざりし物語』の「ナルン・イ・ヒーン・フーリン」にもメネグロスの武器庫についての記述があり、そこにも「戦斧」が含まれています。ドリアスの武具類がそもそも当初はドワーフたちに作ってもらったことを考えると、これはエルフの武器というよりはドワーフの武器をエルフが用いていたと考えるべきだろうか。斧というと、どちらかというと技よりも腕力でもって叩きつけるようなイメージの強い武器ですが、屈強な筋力を持っているだろうドワーフと森に暮らすシンダール・エルフでは、果たして同じように斧を揮うことができるのだろうか。
 仮にシンダールが、ドワーフから習い覚えた鍛冶の技でもって自分たち用の戦斧を作っていたんだとすると、それはどんな形状の斧だったんだろう。少なくとも、ドワーフの扱う戦斧とは異なった形状をしていたんじゃないかなという気がします(体型や体力からの面でも、また形状の好みの面から言っても)。
 実は上記の「ベレグが戦斧で武装した軍団でオークに奇襲を掛ける」場面は、テッド・ネイスミスの手によってイラストが描かれているのですが、どうもごく普通の戦斧という感じで描かれており(それはそれでまたいいものなんですが)、何かしらの特徴は見出せないな、という感じです。この「シンダール・エルフの戦斧」、どうせなら自分で考えてみたら面白いかもしれません。PJやWetaスタッフならどんなデザインをするだろうなあ。
 
 少し話は変わるのですが、上記『終わらざりし物語』の中で、シンゴルがメネグロスの武器庫にたくわえていたという武具の中に、「魚鱗にも似て月の雫のごとくに輝く装甲」というのがあり、いかにも精巧に作られた美しく輝く鱗状鎧を思い浮かべるのですが、ふと「月の雫」って一体なんじゃい、と。言葉としては詩的でいかにも美しいのですが、どうも具体的なイメージが湧かない。原文を見てみると"water in the moon"とありました。月光を浴びてきらめく水滴(あるいは水面)みたいな意味なんだろうか。いかにもきらきらと青白く冷たい光を反射するような感じを思い浮かべます。これならなるほど「月の雫」かもしれない。
 
 * * * * * 
 
 そういえば右側にツイッターのTLを表示するようにしてみました。ちゃんと見えてるかな。別に難しいことでもなんでもないんですがこんなもの一つちゃんと設置するにもあれこれ手間取ってしまいます。デジタルツールに頼り切っている割には脳がアナログで困ったものです。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

カメハメIII世

Author:カメハメIII世

Twitter
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。