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エアレンディル設定語り

earendil_haru-poster.jpg

 3/20のHARU COMIC CITY 22にて開催された「束 トールキン作品プチオンリー」のポスター用に、エアレンディルを描かせていただきました。コンセプトは「ビルボの”エアレンディルの歌”(『指輪物語 旅の仲間』下巻の「数々の出会い」より)の中で語られる武具フル装備のエアレンディル」でした。印刷用の大きいサイズで描くことはほぼ初めてで、かなり持て余した感もあるのですが、細かいところまで心ゆくまで描くことができたのは本当に楽しかったです。当たり前ですけど、大きいサイズだとかなり描き込めるものだなあと。
 イベントも非常に盛り上がったご様子で、直接の参加したわけではありませんが、自分も関わることができてとても光栄に思います。またツイッターでもこのポスター絵に感想を下さった方々もいて感激でした。ポスター描かないかと声をかけて下さった主催の悠樹さん、現地でポスターを見てくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました!
 
 さてそのエアレンディルの装備ですが、自分なりにあれこれ考えて描いてみたのでそこらへんを語ってみたいと。まず「古代の王たちの武具をつけ(In panoply of ancient kings)」とありまして、この「古代の王たち」を第一紀のノルドール諸王のことと解釈して、かれらの武具を受け継いだという設定で考えてみました(本物を受け継ぐのは無理かもしれないのでレプリカかも、ですが)。
 
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「輝く盾にはあらゆる危害や障害をさけるルーン文字を刻み込んだ」
 あんまり輝いてないかも。青と銀、フィンゴルフィン王家っぽい感じのカラーにしてみました。鷲モチーフは個人的に好きというのもありますが、これもフィンゴルフィン王家と縁の深いものかなと思いまして。また、HoMe2「ゴンドリンの陥落」では鷲たちに助けられたゴンドリンの民が後に鷲の印を用いて、イドリルがそれを帯びた…とあり、エアレンディルとも決して縁の浅いものではないなと(かれ自身は父の白鳥の印を好んだそうですが)。
 盾の上部にはキアスで"Aiya Eärendil Elenion Ancalima"と刻んでみた…つもりなんですが、追補編のキアス表とにらめっこしつつ描いてみたものの、これで合っているのか実はかなり自信がございません。おまけにエアレンディル自身の盾に刻む文言じゃないだろ、と自分でも思うのですが… しかし「危害をさけるルーン」なんてどんな文言にしたらいいか自分の言語知識ではまるで考え付かなかったもので、このようなことに。ちょっと拙い出来ですが笑ってお見逃し下さい。
 
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「弓は竜の角で作り、矢は黒檀を割ってしあげ」
 一体どこで竜の角なんて素材をゲットした?とツッコミたくなりますが、しかし何とも心引かれる武器をお持ちです光の君。考えられることと言ったら、ニアナイスで出てきた竜や、あるいはゴンドリンを襲った竜たちの中からゲットした角を持っていたとかだろうか?いずれにしろエルフの持つ弓に使う角なら、そこまで大きなサイズの竜でなかった可能性もあるかなーなんて思っています。あとトゥオルあたりが「これ竜の角なんだぞ」(本当はヤギとかの角)と幼いエアレンディルをからかったという妄想ストーリーを思いついてみたり。
 黒檀の矢、についてはそれほど妄想を入り込ませる余地がなかった…というか単に黒っぽい軸の矢かなと思って描いてしまいました。これも一応「黒い矢」と言えなくもないですし、もしかして竜退治に使えるかも?羽根は鷲のものを想定しています。
 
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「鎖胴着は銀で編み」
 「鎖胴着」は原文だと"habergeon"なので、袖などが短めの鎖かたびらのことかもしれないのですが、それだと鎖かたびらの露出部分が減ってしまうので袖を長めにしました(輪っかがジャラジャラきらきらしているのがとにかく好きなもので…)。「銀」で編んだというのは鉄や鋼の輪に銀を被せたのか、あるいはまことの銀ことミスリル製なのか。
 とはいえ鎖かたびらだけが剥き出しだと少々殺風景なので、肩当てや鱗状の胸当ても着せてみました。ちょっとフィンゴルフィン用に考えていた胸当てを流用しています。
 
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「玉髄のさやにおさめた鋼のつるぎ、勇ましく」
 この剣は元々フィンゴンの剣としてデザインしていたものです。というのも、「勇ましく」の原文が"valiant"だったもので、valiantならフィンゴンだ!と剣のデザインを流用することに。ちょっとテカりで見づらいのですが、鍔にはキアスで"Astaldo(=valiant)”と刻んでみました。
 剣の柄のデザインそのものは、オリオン座の大星雲の形を参考にしました(上下の星とともに、「オリオンの剣」と呼ばれる天体なので)。オリオンすなわちメネルマカールは原作(HoMe)ではトゥーリンとの関連が語られている星座ですが、脳内で勝手のこの星座とフィンゴンを結び付けたりしています(特に理由はないのですが、キャラと星座を結び付けるのが好きなもので…)。
 「玉髄のさや」、chalcedonyでぐぐると青系の色の玉髄の画像が結構出てきたので、全体のカラーと合わせて青っぽくしてみました。鉱物系はあまり描いていなかったもので、玉髄の美しさを表現するのは自分にはちょっと難しかったです。木製とかではなく鉱物を使ったあたり、ノルドール系の趣味だろうか?
 
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「高い兜は堅牢無比、その前立にはワシの羽根」
 兜のデザインは、フィンゴルフィン用に考えていたものを流用。曽祖父からの継承ということに。フィンゴルフィンと同じく銀をかぶせた兜で、あと一応鷲の翼をモチーフにしています(脳内でフィンゴルフィン=鷲というイメージの連想があるので…)。
 「前立」は原文では"crest"、いわゆるトサカみたいなパーツなので、日本の兜でいう「前立」とはちょっと異なるかもしれません。鷲の羽根は、キリス・ソロナスで大鷲たちに助けてもらったときにゲットしたもの…という脳内設定なのですが、大鷲の羽根にしてはちょっとサイズが小さいかも。
 
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「胸に一個のエメラルドをつけた」
 言うまでもないですが、緑の石ことエレッサールであろうパーツ。この時点で鷲型のブローチに填まっていたかどうかは不明ですが、せっかくなのでここにも鷲を使わせてもらおうと。都合上かなり小さなパーツとなってしまったので、よく見ないとなんだか分からないかもしれません。『終わらざりし物語』の上巻にある、エアレンディルの最初の記憶は母イドリルが胸に付けていたこの緑の石だった…という記述が印象深いです。イドリルは「古代の王たち」には入らないと思いますが、大切な母からの贈り物も、継承物の中に入るよなと。
 アラゴルンの持っていたのは本物かレプリカか。個人的には本物がいいなーと思いますが、どちらのドラマも捨て難い気がします。

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 ここの部分は「歌」の中で言及されているわけではないのですが、個人的な思い付きで描いてみたパーツです。まずバックルは太陽・月・心臓(金・白・紅)を意識したもので、これはHoMe2の「ゴンドリンの陥落」で言及されているトゥアゴンの紋章です。中心の「心臓」はフィンウェの心臓なので、これでフィンウェ王家の血筋でもあることの印になる…かな?
 その下の前垂れ(と言えばいいのか、ふんどしみたいな部分)にあるのは父トゥオルの翼の印。シルマリルでもエアレンディルは父の同族の側にありたかった…と書かれていますし、またHoMe2「ゴンドリンの陥落」でも、エアレンデ(ィ)ルは父の白鳥の翼の印を愛した…という記述があったので、父トゥオルとの繋がりもどこかで示してあげたいなと考えました。
 
 と、長々と語ってしまいましたが、こんな感じで一族の色んな人物から武具や意匠を受け継いでいたらいいな…なんて考えながら描いてみた一枚です。ポスター用のサイズでなかったらこんなに細かく考えなかったかも、と思うと、今回こういう機会をいただけて本当に良かったと思います。
 そして語ったそばから「あ、ここの形もっとこうすれば、もっと丁寧に塗れば良かった」という気持ちが湧いてきてしまっています。なので、また次に描く時は装備のデザインが変わっているかもしれません。いつになるかは分かりませんが…。
 
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◇前回および過去の日記に拍手をありがとうございました!
 

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